親知らず抜歯の痛みに伴う対処法

こんにちは!せきれいクリニックの院長 太田です。

親知らずを抜歯すると、少なからず痛みを伴う可能性があります。今回は、痛みを感じた時にできる対処法と抜歯当日に気をつけていただきたいことを紹介していきます。

 

〇親知らずの抜歯後に歯が痛むときの対処法

親知らずの抜歯中や治療直後は、麻酔が効いているためそこまで痛みを感じることはありません。時間が経過し、親知らずの抜歯後に痛みが出たときは、何もせずに痛みがなくなるのを待つのではなく、以下のような対処法を試してみてください。

痛み止めを服用する
処方された痛み止めを服用しましょう。仕事や学校が忙しく、痛みが出たときにすぐに歯科医院を受診できない人は、多めに処方してもらうと安心です。麻酔が切れる時間は、2〜3時間後なので、効果が切れる前に痛み止めを服用しておくと強い痛みを感じにくくなります。

冷やす
頬を冷たいタオルで冷やすことも効果的です。ただし注意点があります。冷やすのは抜歯後24時間までにすることと、氷などで急速に冷やすことは控えてください。冷やしすぎることで、血液の循環が悪くなり、回復が遅れてしまいます。また、急速に冷やすことは余計に痛みが増してしまう可能性があります。

ツボを押す
手のひらに、歯の痛みに効くツボがあります。合谷という、親指と人差し指の間のツボを2〜3分痛気持ちいいくらいの力で押します。炎症によって発生した熱を逃がすとされており、歯や歯茎の痛み、歯科治療後の痛みなどに効果があるようです。ただ、根本的な解決にはならないので、あくまでも応急処置くらいの気持ちでやってみてください。

 

〇痛みを感じる期間

親知らずの抜歯後、通常1〜2日くらいで痛みがひくことが多いです。しかし、親知らずの抜歯は生えている場所や、生え方によって、抜歯後の痛みや腫れの程度が変わってくるため、1週間くらい痛みが残る方もいます。

また、1週間以上経っても痛みがひかないときはドライソケットの可能性があります。ドライソケットとは、抜歯後に開いた穴から露出した骨が細菌感染した状態のことです。通常では穴に血液が溜まり、かさぶたのような血餅(けっぺい)ができ、骨への感染を防ぎますが、うまく血液の塊ができなかったことで、ドライソケットを発症することがあります。

 

〇抜歯当日に気をつけたいこと

抜歯当日は以下のことに気をつけましょう。血行がよくなりすぎることを控える、刺激になることを控えることで、ドライソケットを防ぎましょう。

処方された薬を指示通り服用する
抜歯当日には、痛み止めと抗生物質が処方されます。抗生物質は処方された分を最後まで服用しましょう。痛み止めは、抜歯後の麻酔が切れる前に服用しておくと、麻酔が切れた後も安心です。

運動や入浴、飲酒を控える
運動や入浴で血行がよくなると、出血しやすくなります。痛みがなかなかおさまらなくなるので、激しい運動は控え、湯船に入らずシャワーで済ませましょう。飲酒も血行がよくなるので、抜歯当日は控えてください。

喫煙を避ける
喫煙することで、毛細血管が収縮し、歯茎の治りが悪くなります。少なくとも抜歯当日は、喫煙を控えましょう。

歯磨きやうがいを強くしない
抜歯後にできた穴に、血液が溜まって固まることで、細菌から骨を守ってくれます。普段通りに歯磨きやうがいをしてしまうと、血液の塊が剥がれてしまいます。歯磨きはそっと行い、うがいもブクブクゆすぐのではなく、水を含んで出すだけ程度に優しく行ってください。

やわらかい物を食べる
傷口に食べものが当たらないように、おかゆやゼリー、ヨーグルトなどやわらかい食べ物を食べましょう。数日から数週間かけて、通常の食事に戻していきます。また、抜歯当日の食事は、麻酔の効果がきれてからにしましょう。抜歯後2〜3時間は麻酔が効いており、口の中のけがや火傷の心配があるためです。

傷を触らない
傷口を手や舌で触ってしまうと、傷口が開いたり、感染してしまったりするので、気になっても触らずにいてください。

出血したらガーゼを噛む
ちょっとした刺激で出血することがあります。その場合は、ガーゼを強く噛んで止血してください。

〇まとめ
親知らずの抜歯に関する対処法を紹介しました。抜歯当日の行動に気を付けることで、ドライソケットを予防しましょう。ご自宅で痛みを感じたときは、応急処置として痛み止めの服用や頬を冷やすなど、試してみてください。それでも痛む場合は、我慢せず歯科医院を受診しましょう。

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