歯周病と噛む力

こんにちは!せきれいクリニックの院長 太田です。
歯周病は、歯周病菌による感染が原因だということはよく知られていますが、噛む力が歯周病を進行させるということをご存じでしょうか。今回は、歯周病と噛む力の関係についてお話します。

 

〇歯周病の進行に「噛む力」が関係している
噛む力のコントロールができていないことで、歯周病が進行してしまう可能性があるということが明らかになっています。これからお話しする「噛む力」とは、過度な力によって歯に悪影響を及ぼすことを表し、くいしばりや歯ぎしりなども含まれます。

噛む力が歯周病を進行させる理由
過度な噛む力が加わることで、歯茎や骨が破壊されてしまう現象を「咬合性外傷」といいます。咬合性外傷が、歯周病の直接的な原因となることはありませんが、歯周病の兆候がある歯に対して、症状を進行させてしまうことがわかっています。すでに歯周病が進行している方の場合、より重症化してしまう可能性があるのです。また、噛む力と噛み合わせは密接な関係があります。噛み合わせが悪い歯は、過度な力が加わることで、特定の歯ばかりに力が集中してしまい、歯や歯周組織に負担がかかるのです。

 

〇噛む力をコントロールするのは難しい
くいしばりや歯ぎしりをする時は、無意識のうちに行っていることが多く、噛む力をコントロールすることは難しい問題です。起きている時間ならば、意識をして気をつけられる方もいると思いますが、寝ているときは気をつけようがありませんよね。

過度な噛む力の影響を受けている歯の特徴
先述した通り、くいしばりや歯ぎしりは無意識に行っていることが多く、自分では気付きにくいことが特徴です。もし、以下のような症状があれば歯に過度な力が加わっている可能性があります。

・上下の噛み合わせ面が平らに削れている
・頬の内側に白い線がある
・起きた時あごが疲れている
・ひどい頭痛や肩こりがある
・知覚過敏がある
・下あごの内側に骨のでっぱりがある

過度な噛む力が加わることは、歯周病の悪化に加え、虫歯のリスクも高くなります。また、歯が欠ける、折れる、表面のエナメル質がすり減ることにもつながります。

 

〇噛む力をコントロールする治療法

噛む力によって歯周病が進行しないためにも、歯科医院での定期健診を受診することが大切です。定期健診では、歯周病の進行度によって適切な歯周治療を行うと共に、噛み合わせの状態も診てもらいましょう。歯に過度な力が加わり、悪影響が出ている場合は、歯科医院にて対策をします。
具体的には、就寝時のくいしばりや歯ぎしりから歯を守るマウスピースの作製や、噛み合わせの強い部分を調べながら、歯を削り調整していく方法などがあります。

 

〇まとめ
今回は、歯周病と過度な噛む力の関係性について紹介しました。歯周病の治療は人によって様々です。今回紹介した、噛み合わせを含め、虫歯治療、被せ物の治療など全てがリンクしてくるので、当院では患者さま1人1人に合わせたオーダーメイドの治療を行っています。歯周病や噛み合わせに関することで、気になることがあればお気軽にご相談ください。

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