軽度の歯周病の治療の流れ

こんにちは!せきれい歯科クリニックの院長 太田です。

 

今回は、軽度の歯周病の治療の流れについてお話しします。

歯周病とは、歯周病原菌によって引き起こされる炎症性疾患で、歯の周りの組織が徐々に破壊されていく病気です。45歳以上の人の約半数が歯周病をもっているともいわれ、「世界で最も一般に蔓延している感染症」としてギネスブックに認定されているほどに私たちの身近にある病気です。

歯周病は進行状況により軽度から重度まで段階があり、それぞれ治療方法が異なります。

 

〇軽度の歯周病の症状

歯ぐきが赤くなり、歯磨きをすると出血する症状がみられ、歯周ポケットが3~4mm程度の深さになると軽度の歯周病と診断されます。そして、歯周病では歯槽骨が少しずつ破壊され始めています。歯ぐきの外側からは分からないので、ご自身でこの症状に気づくことはまずありません。口臭や歯がむず痒い感じが気になる、という方はいても歯や歯ぐきに痛みもなく生活に支障をきたさないため、歯周病の初期段階であることを自覚できる方はほとんどいないでしょう。

 

〇軽度の歯周病の治療の流れ

①まずは、検査を行いお口の中の状況を把握します。

 

・レントゲン撮影

・口腔内写真

・歯周ポケットの検査

・歯の動揺の検査

・噛み合わせの筋肉に関する検査

・歯磨きのチェック

 

②歯磨きについてのアドバイス

歯周病の治療において最も重要なのは毎日のセルフケアを徹底することです。歯科医院でのクリーニングも大切ですが、毎日のケアができていなければ効果は薄れてしまいます。毎日の歯磨きをご自身でしっかりできるように、歯科衛生士がアドバイスいたします。

 

③クリーニング

セルフケアでは取り切れないプラークや歯石を専用の器械で除去します。このときに用いる器械はスケーラーと呼ばれるものですが、超音波の微細振動で歯石を落とす超音波スケーラーと、歯科衛生士が手技で一つずつ歯石をはじき取るハンドスケーラーがあります。この双方を用いて歯石や汚れをしっかりと除去することで、歯ぐきの炎症がおさまり、腫れや出血も軽減していきます。

 

④再検査

クリーニングと、その後のご自宅でのセルフケアでどの程度歯ぐきの状態が改善したかを把握するために、再度検査を行います。この結果に応じて歯科医師が今後の治療計画をご提案します。

 

〇オーダーメイドの歯周病治療

お口の健康を長く保つためには、患者様ご自身で毎日セルフケアを正しく行っていただくことが重要です。そのため、当院では患者様お一人おひとりにあったオーダーメイドの歯周病治療を行っております。治療の際には、まず現在のお口の中の状態をしっかりとご理解いただいてから治療を開始いたします。

 

歯周病治療は、腫れや痛みが改善したらそれで終わりではありません。患者様が5年後も健康な歯やお口を保っているためには継続してセルフケアやメンテナンスを行うことが必要であり、これには患者様の協力が不可欠です。効果的に治療を進めていくために、正しい歯磨きの方法だけでなく、生活習慣、食生活なども必要に応じて改善し、お口の環境を整えていくことが大切です。患者様の将来を見据えた治療とアドバイスを行い、セルフケアの方法や歯科医院での定期的なメンテナンス、検診などをご提案いたします。

 

〇まとめ

このように、軽度な歯周病であればセルフケアと歯科医院でのメンテナンスで十分に改善が期待できます。毎日のセルフケアを正しく丁寧に行い、定期的な歯科検診で歯周病の予防に努めましょう。

 

当院では、経験豊富な歯科医師が患者様の全身の健康を考えてお一人おひとりに合わせた歯周病治療に努めております。生活習慣の改善や歯磨きの仕方についてのアドバイスも行っておりますので、歯周病の予防と治療は当院にお任せください。

 

 

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