位相差顕微鏡を導入しました

こんにちは!せきれい歯科クリニックの院長 太田です。

 

当院では、2月から「位相差顕微鏡」を導入しました。今回は、位相差顕微鏡でわかることや、検査の流れについて紹介していきます。

 

〇位相差顕微鏡とは

位相差顕微鏡とは、生物学や医学の分野で広く使用されている顕微鏡の一種であり、生きたままの細菌の形や動きを観察することができる顕微鏡のことです。歯科医院では、患者様の口腔内からプラーク(歯垢)を採取し、位相差顕微鏡を用いて検査していきます。口腔内には500〜700種類もの細菌が存在しており、すべてが悪い菌というわけではありませんが、その中には虫歯菌や歯周病菌も含まれています。そのような口腔内の菌をモニターに映し出し、リアルな状態を観察していきます。

 

〇位相差顕微鏡でわかること

位相差顕微鏡を用いた検査をすることで、口腔内に潜む虫歯や歯周病の原因菌を特定します。さらに、細菌の量などを調べ、口腔内の健康状態をより精密に知ることができるのです。虫歯菌が多い方と歯周病菌が多い方では、治療のアプローチの仕方も変わってくるため、治療方針を決める際にも大いに役立ちます。また、定期的に位相差顕微鏡で細菌の増減などをチェックすることで、治療効果が目に見えてわかります。これは、我々歯科医師が治療していく上でも役立ちますが、患者様ご自身にモニターを通して見ていただくことで、予防歯科に対する意識を高めるきっかけにもなると考えております。

 

〇位相差顕微鏡を用いた検査の流れ

位相差顕微鏡を用いた検査の実際の流れを紹介します。

1.口腔内からプラークを採取する

2.プレパラートに置く

3.位相差顕微鏡にセットする

4.モニターで生きたままの細菌を観察する

以上の流れは、痛みもなく時間もかからず行うことができます。実際に、ご自身の口腔内に潜む細菌を目にすることで、よりセルフケアと歯科医院での検診やメンテナンスに力を入れていただけるようになればよいなと思います。

 

〇検診とメンテナンスと併せて行うことで予防効果アップ!

通常の歯科検診や歯科衛生士によるクリーニングに併せて、定期的に位相差顕微鏡で細菌のチェックを行うことで、今まで以上に虫歯や歯周病予防効果がアップします。

今回のブログを読んで、「自分の口の中ってどうなっているんだろう?」、「自分は、虫歯になりやすいの?歯周病になりやすいの?」など少しでも気になった方は、お気軽にお声がけ下さい!

 

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